ISeeサービス仕様と設置手順書


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株式会社ベータ・ネット

作成者:

西川 季輝

 

作成日:

2020/08/04

 



 

目次

1     システム構成... 1

1.1      システム構成図... 1

1.2      システム構成... 1

2     設置手順... 1

2.1      ISeeサービスの設置手順... 1

2.2      JSF用のNetBeans設置手順... 1

2.3      Tomcatの設置手順... 1

3     JSFの一般的な指定方法... 1

3.1      XHTML の作成・配置... 1

4     JSF プロジェクト作成から実行の作業手順... 1

5     ISeeServiceの使用方法... 1

5.1      ISeeService の起動・停止・再起動... 1

5.1.1      サービス管理画面の起動方法... 1

5.1.2      ISeeServiceの起動... 1

5.1.3      ISeeService の停止... 1

5.1.4      ISeeServiceの再起動... 1

5.2      ISee のデータリンクを実行するための指定方法... 1

5.2.1      ISeeプロジェクトのインストール... 1

5.2.2      NetBeansISeeを呼ぶために必要なJarファイル... 1

5.2.3      Web アプリケーションから ISee サーバへのリクエスト... 1

5.3      画面でのチャートの指定方法... 1

5.4      データリンクの指定時の注意事項... 1

5.4.1      パラメータの指定... 1

5.4.2      戻り値の指定... 1

6     補足説明... 1

6.1      ISee データリンクとの連携について... 1

6.1.1      デバッグ実行... 1

6.2      サンプルプロジェクトについて... 1

6.2.1      NetBeansプロジェクトのインポート方法... 1

 


 

1      システム構成

1.1      システム構成図

 

 

   ブラウザからリクエストブラウザから、通常のリクエスト、または、Ajax Web サーバにアクセス。

JSF の仕組みを利用する。

 

   Java サーブレットで内容生成

Java サーブレット(JSF)で、ウェブページの内容を作成。

JSF の仕組みの中で、ISee サービスを利用する。

 

   データリンクをリクエスト

Java アプリケーションから、ISee サービスへリクエストを送信して、データリンクを実行。

パラメータは、Map で引き渡す。

 

   処理結果をレスポンスデータリンクの実行結果をレスポンス取得する。

レスポンスは、専用の Bean で受け取る。

 

   ブラウザへレスポンス

Java アプリケーションで作成した内容をブラウザへレスポンスする

 

1.2      システム構成

必要なアプリケーション

用途

ISee IDE

Java アプリケーションから呼び出して使用するデータリンクを作成する。

ISee Service

Windows のサービスとして動作。

・リクエストの受付、データリンクの実行、レスポンスの返信を行う。

NetBeans

JSF のプロジェクトを作成する。

Apache Tomcat

ウェブサーバ兼ウェブアプリケーションサーバ。

 

2      設置手順

2.1      ISeeサービスの設置手順

   インスーラーを使用してインストール

・ネットワーク接続可 ISeeService_NeedNetwork_YYYYMMDD.exe

・ネットワーク接続不可:ISeeService_ YYYYMMDD.exe

 

   インストールしたマシンの OS にて、TCP のポート 8087 を使用可能に設定
コントロールパネルシステムとセキュリティ→Windows ファイアウォール画面で詳細設定を選択し、
下記の画面を表示する。

 

1)     受信の規則画面で、新しい規則を選択する

 

2)     種類:「ポート」を選択して次へボタンを押す

 

3)     規則:「TCP」を選択し、「特定のローカルポート」で”8087”を入力し、次へボタンを押す

 

4)     接続条件:「接続を許可する」を選択し、次へボタンを押す

 

5)     プロファイル画面では、そのまま次へボタンを押す

 

6)     新しい規則の名前を入力して、完了ボタンを押す

 

7)     送信の規則画面で、新しい規則を選択する

 

8)     種類:「ポート」を選択して次へボタンを押す

 

9)     規則:「TCP」を選択し、「特定のローカルポート」で”8087”を入力し、次へボタンを押す

 

10)   接続条件:「接続を許可する」を選択し、次へボタンを押す

 

11)   プロファイル画面では、そのまま次へボタンを押す

 

12)   新しい規則の名前を入力して、完了ボタンを押す

 

2.2      JSF用のNetBeans設置手順

前提条件として JDK8u161 以上がインストール済みである事

 

   最新版のNetBeansをダウンロードする

 

   NetBeansをインストールする。

 

   NetBeans インストーラーの手順通りにインストールする。

 

 

 

   NetBeansが起動することを確認する

 

2.3                  Tomcatの設置手順

   Tomcat を下記の URL のページからダウンロードする

https://tomcat.apache.org/download-90.cgi

 

   ダウンロードした Zip ファイルを任意のフォルダに解凍する

 

 

 

   Tomcatの環境変数を設定する。

CATALINA_HOME         Tomcat を解凍後のフォルダ(bin フォルダの親)を指定する

Path                                Tomcat bin フォルダを指定する

 

 

   NetBeansTomcatを登録する。クラウドサーバーでは登録しても正しく動作しなかった

 

 

   Tomcatを起動する

NetBeansから起動する場合

 

Tomcatを直接起動する場合

 

3      JSFの一般的な指定方法

3.1      XHTML の作成・配置

以下の URL のページを参考に XHTML ファイルを作成する

 

https://docs.oracle.com/javaee/5/javaserverfaces/1.2/docs/tlddocs/overview-summary.html

XHTMLの配置場所は以下の通り「Webページ」フォルダ配下である事。

 

 

4      JSF プロジェクト作成から実行の作業手順

   NetBeans を起動し、メニューから「新規プロジェクト」を選択する。

 

   カテゴリ「Java Web」を選択、プロジェクト「Web アプリケーション」を選択し、次へボタンを押す。

 

   プロジェクト名を指定する。

 

   サーバーの設定では、Tomcat を選択する。

 

   フレームワークの指定では、「JavaServerFaces」にチェックを入れる。

 

   プロジェクトが作成されたのが確認できる。

 

   ソースパッケージに JSF 管理対象 Bean を作成する

例)NewPageBaen.javaを作成

 

 

   フィールドを定義して、GetterSetter も作成する

 

   ボタンを押した時の処理を作成する

 

   最初に表示する画面と次に表示する画面をXHTMLで作成する

init.xhtml

output.xhtml

 

   デバッグ実行してみる

 

 

5      ISeeServiceの使用方法

5.1      ISeeService の起動・停止・再起動

5.1.1 サービス管理画面の起動方法

   Windows のメニューから起動するには、
デスクトップの「Windows」マークから「すべてのアプリ」をクリックします。

 

   表示されるアプリケーションの中で、以下の項目を選択する。

Windows 管理ツール」「サービス」

 

5.1.2 ISeeServiceの起動

ISeeService を選択し、「サービスの開始」をクリックする。

 

5.1.3 ISeeService の停止

ISeeService を選択し、「サービスの停止」をクリックする。

 

5.1.4 ISeeServiceの再起動

ISeeServiceを選択し、「サービスの再起動」をクリックする。

 

5.2      ISee のデータリンクを実行するための指定方法

5.2.1 ISeeプロジェクトのインストール

前提条件としてISeeIDEがインストールされている事。

   IDE で生成されたプロジェクト名の Zip ファイルを解凍する。

 

   解凍フォルダ内の bin フォルダにある Exe ファイルを起動する。

 

   任意のフォルダを指定してインストールする。

 

   メッセージが表示されればインストール完了。

 

5.2.2 NetBeansISeeを呼ぶために必要なJarファイル

l  commons-io-2.4.jar

l  commons-logging-1.0.3.jar

l  ISeeServiceClient.jar(ISeeService )

l  mina-core-2.0.16.jar

l  slf4j-api-1.7.21.jar

l  slf4j-simple-1.7.21.jar

 

5.2.3 Web アプリケーションから ISee サーバへのリクエスト

Java サーブレット上の Java から ISee サーバへのリクエストは、以下の方法で行う。

try { 例)

    client = new ISeeServiceClient(hostName, portNo, langage, Time);     result = client.exuteDataLink("プロジェクトフォルダパス",

          "データリンクパス",

        parameterMap//パラメータマップ

    );

    if (result.getStatus() > 0) {

        //SUCCESS

        val = (Map) result.getReturnValue();

    } else {

        //ERROR

        System.out.println(result.getErrorMessage());

    }

} catch (Exception ex) {

     Logger.getLogger(couponBean.class.getName()).log(Level.SEVERE, null, ex);

}

 

   ISeeServiceClient クラスを作成する。コンストラクタで下記の内容を指定。

No.

仮引数名

1

hostName

String

ISee サービスが稼働しているサーバのホスト名。

localhost

2

portNo

int

ISee サーバのポート番号。

8087

3

langage

String

ISee サーバの言語を英語で指定。

ChineseJapanese

4

Time

Int

接続待機時間(ミリ秒)

6000

 

   Map クラスを用意する。

実行するデータリンクにパラメータを渡す為の Map を作成する。

データリンクでは、Map のキーと同名の変数に、Map の値が自動設定される。

 

   ISeeServerClient クラスの exute データリンクメソッドを実行引数に以下の内容を指定して実行。

No.

仮引数名

内容

1

projectPath

String

ISee サーバ上の実行したいデータリンクが格納されたプロジェクトのディレクトリパス。

例:C:\ISeeRun\ISeeWeb テスト

2

datalinkPath

String

実行したい"1"で指定したプロジェクトのデータリンクのパス。

「データリンク定義」以降のパスを指定。

例:Check/動作確認用データリンク

3

parameterMap

Map<String,Object>

で用意したパラメータ用 Map 

 

   実行結果の取得

のデータリンクの実行結果は、「ISeeServiceDatalinkResultBean」クラスのインスタンスで戻される。

この Bean からは、下記の内容がアクセサを介して取得する。

 

No.

メンバ名

内容

1

status

int

処理の成否。

ISeeServiceDatalinkResultBean.STATUS_SUCCESS:成功

ISeeServiceDatalinkResultBean.STATUS_ERROR:失敗

2

returnValue

Object

データリンクの戻り値(「SetDataLinkRetunValue」関数の指定値)。

戻り値を未指定時は null

3

errorMessage

String

エラー発生時のエラー内容。

エラー未発生時は null

 

5.3      画面でのチャートの指定方法

詳細は「AiSeeC設置更新手順書 開発環境版_v1.docx」を参照する

 

   XHTML でチャートを表示するためのタグを追加する。

   追加したタグに Bean 情報を設定する

   データリンクでチャートのスクリプトを作成する。

   作成したデータリンクが実行され Bean 情報に渡されたスクリプトでチャートが表示される事を確認する。

              

5.4      データリンクの指定時の注意事項

5.4.1 パラメータの指定

Beanのフィールド名と同名の変数に格納される。

 

5.4.2 戻り値の指定

データリンクの実行結果を画面に反映するため、戻り値としてマップを返すこと。

戻り値マップの Key Bean のフィールド名と対応している必要がある。

 

 

6      補足説明

6.1      ISee データリンクとの連携について

6.1.1 デバッグ実行

JSF との連携動作を確認するためには、ISee プロジェクトをインストールしなければならない。

ただし、ISeeIDE のデバッグ実行で作られる実行プロジェクトでも問題ないので、

作業中は ISeeIDE のデバッグ実行プロジェクトを指定しておくとインストールの手間が減る。

 

手順は以下の通り

   Bean 生成ツールで使用する変換ファイルで指定するプロジェクトのパスを以下のフォルダを指定する。

C:\Users\{ユーザー名}\AppData\Roaming\ISeeIDE\ISeeRun\{プロジェクト名}

 

   Bean 生成ツールで Bean ファイルを生成する。

 

   Bean ファイルを NetBeans プロジェクトに配置する。

 

   ISeeIDE で対象のプロジェクトをデバッグ実行する。

デバッグ実行は1日限定のため、次の日に再度実行するにはデバッグ実行を行う必要がある。

 

   ISeeService を起動・再起動する。

5.1.2 ISeeService の起動」・「5.1.4 ISeeService の再起動」を参照

 

   NetBeansでプロジェクトをデバッグ実行する。

 

   ブラウザが起動するので動作を確認する。

 

   以後は以降を繰り返すことでデバッグができるようになる

 

6.2      サンプルプロジェクトについて

6.2.1 NetBeansプロジェクトのインポート方法

   添付資料のプロジェクトをマイドキュメントのフォルダ「NetBeansProjects」に解凍する。

 

   NetBeans を起動し、「プロジェクトを開く」をクリックする。

 

   で解凍したプロジェクトを選択し「プロジェクトを開く」ボタンを押す。

 

   インポートしたプロジェクトが画面に表示されている事を確認する。

 

   プロジェクトのメニューからインポートしたプロジェクトをデプロイする。

 

   デバッグ実行してみる

 

   ブラウザが起動する事を確認する